社長メッセージ
私たち沖縄セルラーは、創業以来、「事業を通して、沖縄経済の発展に貢献すること」を企業理念とし、沖縄の総合通信業者として持続的な成長を実現してまいりました。これもひとえに沖縄県民の皆様の厚いご支援の賜と深く感謝しております。
本年度は、2022年に発表した「中期経営計画(2022年-2024年度)」が最終年度となり総仕上げの年度となります。サステナビリティ経営を根幹に、事業戦略として「既存事業の深化」と「成長領域の拡大」を掲げ、それを支える経営基盤の強化を通じて、企業価値の向上を目指してまいります。
事業戦略のうち「既存事業の深化」では、[1]深化を支える5Gネットワーク戦略と[2]5G戦略とマルチブランド推進による収益最大化を掲げております。昨年度に敷設した、沖縄本島、石垣島、宮古島および久米島を結ぶ大容量光海底ケーブルを活用し、離島を含む県内の5G人口カバー率96%超を達成しました。今後、5Gなどの高速・大容量通信に加え、IoTやAI(人工知能)、DX(デジタルトランスフォーメーション)などによる産業の多様化や、地域社会の活性化(地方創生)を実現する持続可能な社会に貢献できるよう、県内の人口カバー率の向上とさらなる通信品質の向上を目指してまいります。 [2]の5G戦略とマルチブランド推進による収益最大化では、お客様が意識することなく5Gを活用できる環境を整備し、au、UQ、povoの3ブランドによりお客様ニーズに応じたサービスを提供してまいります。マルチブランド戦略を推進することで、既存のモバイル事業とFTTH事業の収益拡大を目指します。
「成長領域の拡大」では、注力領域として[1]エネルギー事業[2]ソリューション事業[3]事業創造による沖縄の社会課題解決を掲げており、2021年度売上対比で50%増の150億円規模を目指しています。
[1]エネルギー事業では、auでんきを推進し、通信以外のサービスを拡充することで、お客様のニーズに対応し、収益拡大を図ってまいります。
[2]ソリューション事業では、さまざまな企業のニーズに応じたビジネスプラットフォームを提供し、県内企業のDX化に寄り添い、お客様の新たな価値創造支援や業務効率化を推進してまいります。
[3]事業創造による沖縄の社会課題解決では、地元沖縄の持続的な発展と利益成長の両立を実現してまいります。既に取り組んでいる事業としては、ヘルスケア事業、アグリ事業、そして新たに教育事業を推進いたします。ヘルスケア事業においては、ICTを活用し医療環境の充実。アグリ事業では、ICT植物工場を建設し、地元の皆様に毎日、新鮮で無農薬の葉野菜を提供。また、新たに取り組んでいる教育事業では、小学生を対象としたプログラミングスクールを開校し、沖縄の未来をけん引する創造的な課題発見・解決力のある人材の創出を目指していきます。
なお「環境分野」では、世界的な環境意識のさらなる高まりに加え沖縄県の脱炭素社会への実現にむけた取り組みをよりいっそう加速すべく、2024年度でのカーボンニュートラル達成を宣言しました。沖縄セルラーの基地局や交換局などで使用する電力を再エネ由来電力へ切り替え、CO2を実質排出しない環境にやさしい通信ネットワークを提供してまいります。世界に誇る豊かな自然環境をもつ沖縄を、次の世代に引き継ぐことができるよう環境保護活動の取り組みを続けていきます。
今後もさまざまな地元企業様、パートナー企業様とともに、更なる発展と沖縄の経済を牽引する企業となれるよう取り組んでまいります。
最後に、ブランドメッセージ
「Our Mind, Timeless Our Challenge, Timeless」
~沖縄への愛と感謝をしっかりと握りしめ、私たちのチャレンジは、つづきます。ずっと~ を合言葉に、お客様の期待を超える大きな感動と新しい価値の創出に全社一丸となって邁進してまいりますので、今後ともなお一層のご愛顧とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
2024年6月