2024.02.21
マネ活

マネ活したいけど、本当のところはどうなの?ファイナンシャルプランナーに聞いてみました!/前編

今回は、近年話題になることが多い「資産運用」について、ファイナンシャルプランナーの田島めぐみさんにお話を伺いました!

マネ活初心者が疑問に思うこととは?

――いま、資産運用がちょっとしたブームのようになっていますが、資産運用はやった方がよいのでしょうか?貯金だけではダメですか?

田島: そうですね。しっかり収入があって余剰資金もあり投資をしたとしてもそのリスクに耐えられる家計であるという前提でお話しすると、投資はした方がいいですね。

その理由としては、昨今「給料がなかなか上がらない」ということがひとつです。また、年金の問題もありますよね。将来に向けて、年金が足りない部分を補わなければいけないので、早い時期から資産形成をしておくべきだと思います。

投資は怖くない?リスクが心配です…

――リスクを考えてしまうと、どうしてもなかなか踏み出せなくて…

田島:退職金がだんだん減ってきていますので、働けなくなったときの生活資金、それを預貯金で確保できていれば、投資をスタートできると思います。預貯金だけではどうしても増えないというところがありますので、無理のない範囲で始めるといいと思います。

――投資をするとどのくらいお金が増えるのですか?

田島:投資は「すぐに増やす」ということには向かないです。「今すぐ増やしたい人」や「明確な目的がない人」には向きません。そういった方は、市場が変動して下がったときに「耐えられない心持ち」になりやすいので。しっかりとした目的をもって、今から10年後、15年後ぐらいに必要になる資金だと考えておかれるといいと思います。 10年、15年以上の長期分散投資であれば、一度もマイナスにならないというデータも公表されています(※)。やはり長期投資というところが前提となっていて、また積立投資という方法と、一括投資っていうという方法があるのですが、始めやすいのは積立投資だと思います。

(※)年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)公表の資料より

投資の始め方、投資方法の違いって?

――積立投資と一括投資の違いをくわしく教えて!

田島:一括投資はまとめてポンッと買います。預け入れる金額がまとまった金額になるので、利益が大きく出るときもあれば、損失が大きいときもあります。損失が大きいときにどれだけ我慢できるかがポイントになるのですが、損失が大きいときには気持ち的に「もっと損失が出るかもしれない」「いま解約した方がいいのかな」と思って、お金を引き出したくなってしまいます。また、利益がプラスになったときも、お金を引き出したくなってしまいます。

リスクを抑えながら資産を増やすには、投資はやはり「長期投資」が前提になりますので、一括投資だとそこの我慢ができるかどうかが決め手になります。
長期でコツコツ増やすと考えると、積み立て投資の考え方が一番いいと思います。

 

ローマは一日にしてならず。投資は長い目でコツコツと続けることが大切なんですね!
後編では「現状の家計の見直しの大切さ」や「新NISA」などについてお聞きします。

ぜひお楽しみに!

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文:Laifue編集部
撮影:松本 佳恵

 

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