2025.07.18
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夏休みの自由研究にも!沖縄のダムに行ってみよう

毎年7月21日〜31日は、国土交通省と林野庁が定める「森と湖に親しむ旬間」。日ごろあまり意識することのない森林やダムの役割を考え、私たちの生活に不可欠な水がどこからやってくるのかを学ぶ絶好の機会(!)ということで、名護市の「羽地ダム」を訪れました。夏休みのお出かけ先に、そして自由研究にもおすすめです!

沖縄にダムがいくつあるか知っている?

沖縄県内には離島も合わせて国が管理するダムが9つ、県が管理するダムが6つ、合計15のダムがあり、そのうち9つのダムが北部のやんばる地域に集中しています。

やんばるには山や谷が多く、川などの水資源も豊富。ダム建設に適した地形であることから、沖縄では北部でためた水を人口の多い中南部へ送る北水南送(ほくすいなんそう)という構図になっています。

導水管やトンネルを通って中南部の浄水場に送られた水は、浄水処理された後、各家庭や工場などに届けられており、実はやんばるのダムは私たちの暮らしを支えてくれる身近な存在だったんですね。

そんなダムについて勉強するため、ナナちゃん(7歳)とカンタくん(5歳)が訪れたのは、やんばる9ダムのうちのひとつ「羽地ダム」。許田インターから車で約20分、名護市街地からも近く、比較的アクセスしやすい場所にあります。

沖縄県内のダムの中では、湛水(たんすい)面積で第2位、総貯水容量で第3位の規模。もともとの地形を利用し岩石や土砂を固めて積み上げたロックフィル構造のダムです。

※湛水(たんすい)面積:ダムの水がいっぱいになったときの水面の面積

楽しみながら学べる!羽地ダム資料館

まずはダムに併設された「羽地ダム資料館」へ。資料館は「沖縄の水文化」をテーマに、中国の陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)に沿った5つのテーマで構成されています。

入ってすぐのコーナーで迎えてくれるのは、羽地大川上流域周辺の森を再現したジオラマ。森に生息する生き物がなんと25種類も隠れています。

なかでも注目なのは、名護市の天然記念物で、絶滅危惧種にも指定されている「オキナワコキクガシラコウモリ」。羽地ダム建設の際、調査用に掘られた横坑に住み着いてしまったため、人工洞窟(コウモリボックス)を新たに設置して生息環境を保護したのだそう!

羽地ダムの技術を紹介するコーナーでは、パネル展示や模型、映像などに加え、クイズ形式で子どもたちが自分で考えながらダムについて分かりやすく学べるよう工夫されています。
めくると答えが分かるダムクイズに、ナナちゃんも興味津々!

ダム職員さんによる解説では、やんばるにある5つのダムが実は地下で繋がっていることを知ってびっくり。新川ダムや辺野喜(べのき)ダムなどの小さなダムはすぐ水がいっぱいになってしまうので、福地(ふくじ)ダムや安波(あは)ダムといった大きなダムに水を送っているんだそうです。

羽地の生活や文化を伝えるコーナーでは、ダム工事の際に出土した食器や生活用品などの実物展示が。中でも特に子どもたちに大人気なのが、沖縄在来種のアグー豚とリュウキュウイノシシのはく製

「これ本物?」「牙がある!」と間近で見るリアルなはく製に2人とも大興奮です。職員の方によると、実際に羽地ダム周辺の山肌でリュウキュウイノシシの姿を見かけることもあるそうですよ。

秘密のトンネルにドキドキ!ダム堤体内を見学

今回、普段は一般公開されていないダム内部も特別に見学させていただきました!

トンネル内部(左岸側入り口)の見学は、毎年5月4日・5日に開催されている「羽地ダム鯉のぼり祭り」の特別イベントとして、祭り開催期間中は自由見学できるそう。ぜひ、来年の鯉のぼり祭りの情報をチェックしてみてくださいね。

屋外の暑さから一転、ひんやりと湿った空気で満たされた秘密のトンネルで、ダムの構造などをパネルを使って解説してもらいました。

通路の先にはダム地下部分へと続く、先が見えないほどの深〜い階段が。見たことのない景色に「わあ、すごい!」と子どもたちもびっくり。

トンネルの延長は約260メートル、高低差は最大66.5メートルでビル22階相当。ダム職員さんたちはトンネル内に設置された機器でダムの浸透圧を計測したり、漏水量などを日常的に点検し、ダムに異常が発生していないか確認を行っています。そのおかげで、みんなが安心して日々きれいな水を使うことができるんですね。

最後に職員さんからダムカード沖縄観光インフラカードをもらって、ご満悦のふたり。裏面には少々マニアックなダムのデータがまとめられており、大人もコレクションしたくなってしまいます。夏休みに沖縄県内のダム巡りをして、ダムカードコンプリートを目指すのもいいかも?

ダムカードは資料館1Fに設置の電話から2Fの羽地ダム管理支所に連絡することで受け取りが可能
【受付時間】8:30~17:15(土・日・祝を含む)
※土・日・祝は、点検のため職員不在の場合あり

広大なウォーキングコースに水遊びエリアも

ダム湖を見渡す展望広場周辺はウォーキングコースになっており、羽地ダム周辺の大自然を感じながら楽しくウォーキングができるようになっています。0.7キロと2.0キロの2コースが設定されているので、時間や体力にあわせてコースを選んでみては。

そしてダム堤体天端(てんば)の石柱部にもちょっとしたお楽しみが隠れています。名護市をテーマにした俳句とイラストが描かれた「羽地かるた」が埋め込まれており、ウォーキングしながら名護の歴史や文化に楽しく触れることができちゃいます。羽地ダムの風景が描かれたかるたもあるので、親子で探してみるのも楽しそうですね。

※天端(てんば):ダム堤体の一番高い部分。

また、ダム下流には大人の膝ぐらいの深さで川遊びができるエリアがあるので、水遊び道具の持参もおすすめ。魚やカニなどの生き物を観察したり、木陰でお弁当を広げてピクニックを楽しんだりと家族で一日たっぷり遊ぶことができますよ。

 

〈施設情報〉
羽地ダム
[住所] 名護市田井等
[営業時間] 9:00~17:00(資料館)
[定休日] なし
[HP] ホームページ

やんばるの恵みを味わうランチタイム

羽地ダムの見学を終え、お腹ペコペコでやってきたのは「カフェ&レストラン アグリテーブル」。“やんばるの駅” をコンセプトにした複合施設「なごアグリパーク」内にあり、やんばるや名護の食材を使ったフードや自家製スイーツ、ドリンクなどがいただけます。

明るく広々とした店内には約110もの座席があり、家族はもちろんグループで訪れても安心。

ふかふかのソファ席でゆったりくつろぐもよし、パソコンを持ち込んでコワーキングスペースとして活用するもよし(電源使用OK)。シチュエーションに合わせて便利に利用できるのがうれしいですね。

パイナップルと照り焼きチキンピッツァ 850円
オニオンリングとフレンチフライ 屋我地の塩 630円
左から)マンゴージュース 400円、本部町のアセロラソーダ 550円、
オレンジジュース 300円  ※すべて税込

大きな窓の外に広がる緑を眺めながらお待ちかねのランチタイム。子どもにも人気の「パイナップルと照り焼きチキンピッツァ」をガブッとほおばり「めっちゃおいしい!」と大喜びのふたり。シュワッと甘酸っぱい「本部町のアセローラソーダ」も、ダム見学で歩き疲れた体に染み渡るおいしさです。

自家製プリンやバナナケーキ、名護の人気食堂「ひがし食堂」のミルクぜんざいなどスイーツやコーヒーメニューも充実しているので、カフェ利用やテイクアウトもおすすめです。

ダム見学とおいしいランチで、たっぷりやんばるを堪能した一日でした。

 

〈店舗情報〉
カフェ&レストラン アグリテーブル
[住所] 名護市名護4607-1
[営業時間] 11:00〜16:30(L.O.16:00)
[定休日] なし
[HP、SNS] Instagram(なごアグリパーク)

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企画・編集:Laifue編集部
文:安田 麻衣子
撮影:大下 清志

 

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