南大東村
植物コンテナ整備事業

植物工場の技術を離島で使用できるように、コンテナで栽培できるようなパッケージ化をして島民の葉野菜不足を解消!

取り組み概要


沖縄セルラー アグリ&マルシェ株式会社は沖縄県南大東村から植物コンテナ整備事業を受託しました。
台風などで島の生活物資を運ぶ船が長期欠航することが多い南大東村での葉野菜不足を解決する為に、植物工場のノウハウをコンテナに詰めてパッケージ化しました。

設備導入だけでなく、栽培研修・サポートを通じてしっかりとした葉野菜を島民の皆様にご提供できるようになりました。

現在はコンテナの遠隔監視、異常時のメール送信などのICT化もされています。

テスト販売時の様子

コンテナを加工し、植物栽培棚を設置する


リーファー(冷凍)コンテナを切り開き、床面、扉などを加工して取り付けます。
栽培棚を仮組して設置して、南大東島へ船で輸送します。

南大東島でのコンテナ設置と栽培設備調整


 

コンテナを指定の場所に設置して、電気・水道工事、栽培棚の調整をします。
ここで自動制御の確認や水の流れ、センシングなどを全て確認して正常に工場が動作するかを厳しくチェックします。

2台の40ftコンテナを設置して結合子

LED点灯、制御試験

野菜栽培の開始


 

路地の葉野菜の約半分の期間(種蒔きから1か月程度)で収穫ができます。
暑い夏場でも、冷房の効いた快適な環境で作業ができ照明や空調、溶液の管理などは全て自動で行われます。

作業者は主に収穫や種蒔きなどの中心に行い、農業が初めての方でも美味しく立派な野菜を栽培することができます。
今では学校給食や商店で、島民の皆様が年中新鮮で美味しい葉野菜を食べることができるようになりました。

OAM担当から


2017年3月にコンテナを設置以降、栽培のサポートなどを引き続き担当させていただいております。

コンテナという限られたスペースの中で最大限の収穫量を得る為に、栽培設備に今までのノウハウをつぎ込んで設計しました。
村の担当者、作業される方の熱意のお陰で非常品質の高い葉野菜が学校給食や商店に年中安定的に並んでいます。

今後もコンテナ植物工場だけでなくスマート農業の取り組みを通じて南大東村の課題解決や更なる発展に繋がる様な取り組みを継続していきたいと思います。

*地域連携協定を締結させていただき現在はコンテナの遠隔監視、異常時のメール送信などのICT化もされています。